朝起きたら足が痛い。 足の裏が痛い理由は?(そのほか足の痛み情報)

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※実際の治療は医師の判断のもと行ってください。
(この記事はご自身の足への理解を深めてもらうことが目的であり、
 治療をするという目的ではありません。)

歩きすぎた次の日や、疲れているときに、足が痛いということをお客様からよく聞きます。

治療=”痛みをとること”という観点であれば
シップや、鎮痛剤の処方、しばらくそのまま過ごして痛みが取れるまで待つ…という方法になります。

ただ、治療=”根本の原因を排除する”という観点であれば
原因を知ることが必要になります。

何故こんなことをしなければいけないかというと…
足の裏の痛みの原因がゆくゆくは下半身全体の疾患につながる原因と同じこともあるからです。

目次
  •  
    ①痛む場所で、症状を推測!
  •  
    なんで足が痛くなるのか?
  •  
    ③まとめ

①痛む場所で症状を推測!

⑴かかとが痛い

考えられるのは… 1.足底筋膜炎・足底腱膜炎 2.踵骨棘

上の図のように、足の裏には土踏まずを支えるように、足底腱膜が伸びています。
その足底腱膜が、伸び縮みをすることで、足はクッション性や推進力を生みだしています。

その足底腱膜は、単純な運動などの負荷のかけすぎや、アーチの高さによって
細かく傷ついていきます。そのことで、痛みを生じてしまいます。

特に、朝起きての一歩目などは特に痛いことが多いようです。

踵骨棘(しょうこつきょく)は、かかとの骨(踵骨[しょうこつ])から余分なとがった骨が増殖したものです。

かかとの骨の下側から指の付け根まで伸びている足底腱膜が、かかとの骨を過度に引っ張ると、
骨棘ができることがあります。

通常は骨棘ができると痛みますが、足が順応するにつれて痛みが軽減することがあります。

症状の重さで言えば 足底筋膜炎が一番軽く、踵骨棘が一番重い症状です。
足の痛みが一向に良くならない、お医者様に棘が出ているといわれた方などは、踵骨棘の疑いがあります。

⑵土踏まず部分が痛い

考えられるのは… 足底筋膜炎・足底腱膜炎

上の図のように、足の裏には土踏まずを支えるように、足底腱膜が伸びています。
その足底腱膜が、伸び縮みをすることで、足はクッション性や推進力を生みだしています。

その足底腱膜は、単純な運動などの負荷のかけすぎや、アーチの高さによって
細かく傷ついていきます。そのことで、痛みを生じてしまいます。

特に、朝起きての一歩目などは特に痛いことが多いようです。

踵の部分の痛みと似通っていますが、足の痛みで診断されるほとんどが足底筋膜炎だと感じています。
※正確なデータではなく、実際に接客をしている感覚です。

足底”筋膜”炎と足底”腱膜”炎は同義で、正しくは足底腱膜炎や、足底筋膜症と表記されることがあります。

⑶指の付け根が痛い (+指がしびれる)

考えられるのは… 
1.フライバーグ病 2.神経の損傷(モートン病)3.中足趾節関節痛 4.種子骨炎

フライバーグ病は、足の指の付け根の痛み(中足骨痛)の一般的な原因です。原因は骨の損傷です。

この病気になりやすい方は、
⑴思春期の急速に成長している女児
⑵足の親指の付け根についている骨(第1中足骨)が短いか人差し指(第2中足骨)が長い人

どちらの場合も、ダンス、ジョギング、ランニングなどをしているときに
人差し指の付け根(第2中足骨頭)に繰り返し負荷がかかることがあります。

指の付け根分のしびれ、疼痛、灼熱痛などの多彩な神経症状が出現します。
痛みは強いことも少なくなく、時には、下腿まで及ぶことがあります。
※個人差はあります。

原因として、中腰の作業やハイヒールの常用など、
つま先立ちをする格好が長時間続くと起こりやすくなります。

指の付け根の関節(MP関節:中足趾節関節)でつま先立ちをすることによって、
足趾に行く神経が中足骨間を連結する靱帯(深横中足靱帯)のすぐ足底部を通過するため、
この靱帯と地面の間で圧迫されて生じる神経障害です。

圧迫部の近位には仮性神経腫といわれる有痛性の神経腫が形成されます。
中年以降の女性に多く発症します。

中足指節間関節は、一般的には関節表面のずれが起きることで
関節の内壁が圧迫され、関節の軟骨が破壊されることで起きます。

もちろん関節の炎症ですので、関節に炎症を起こす病気(関節リウマチなど)によって生じることもあります。

また、要因となるもう一つのものは、”指付け根の脂肪の減少”です。
これは、普段、体重を支えるときに関節の衝撃吸収を助けますが、これが減少することによって
関節部分の負担も大きくなりやすいです。

例えば、ランニングやウォーキングをやりすぎることや、加齢などによって、
足の指の付け根に負荷や損傷が繰り返し発生すると、脂肪が減少し、痛みが出やすくなります。

種子骨炎は、足の親指の付け根に痛みを生じます。

一般的に原因とされるのは、繰り返し損傷が起きることです。
また、種子骨が骨折したり、種子骨や周囲の組織に炎症が起こったりします。

種子骨炎は、特にダンサー、ジョギング愛好者、足のアーチが高い人、ハイヒールをよく履く人に多くみられます。
=つま先立ちのような、足の前に負担がかかりやすい体制。

歩くことで悪化しますし、原因となった靴(ハイヒールなど)を履き続けることで尚、悪化します。
また、以外かもしれませんが、特に一部の柔らかく底の薄い靴などでも悪化することが多い為、
アウトソールのしっかりとした靴を履くことが重要です。

カタカナばかりの名前ですが、モートン病以外は、骨の関節部分においての炎症や、損傷が起きている場合に多く
過度な負担が痛みを生じる部位にかかることで起きやすいといわれています。

また、モートン病に関しては、神経の損傷ということもあり難しい領域です。(足根管神経症も考えられる)
足首部分にある神経から指先に至るまでどこに損傷があるかを自身だと判断しにくい為
病院にてきちんと診察を受けた方がおすすめです。

⑷足の甲が痛い

考えられるのは… 
1.変形性足関節症 2.足趾伸筋腱炎 3.リスフラン関節症

足首の関節でクッションの役割をしている軟骨がすり減ることで骨に変形が生じ
足の甲や足首に痛み、腫れが起きる病気です。

加齢によって発症しやすくなるほか、体重増加やスポーツのし過ぎ
捻挫や骨折などのけがが原因で起こることもあります。

足の甲には指を上に向ける腱が走っており、その腱が炎症を起こし、痛みを感じることがあります。

ふくらはぎの筋の固い人や扁平足の人に多くみられ、運動のし過ぎでも起こります。
足の甲の骨の突出や合わない靴などに当たり、腱が擦れて炎症を起こすこともあります。

足指の骨である中足骨と、足の甲の骨の楔状骨・立方骨の間の関節をリスフラン関節といいますが、
ここに炎症や変形が起きる病気です。

もともと足の中でも負担のかかりやすい部分であり、特に、扁平足や外反母趾などで
体重のかけ方のバランスが崩れると炎症の原因となることがあります。

②なんで足が痛くなるのか?

⑴アーチが崩れている

上の画像のように、足は3つのアーチで、身体を支えています。
そのアーチが一つでも崩れると、バランスが崩れ、特定の部位に負担がかかりやすくなります。

①土踏まず側にある内側縦アーチに負担がかかる 
  →足の裏を支える筋膜に負担をかけやすくなる『足底腱膜炎(足底筋膜炎)』

②小指側にある外側縦アーチに負担がかかる
  →足首の関節や靭帯に負担をかけやすくなる。

③前足部にある横アーチに負担が崩れる
  →指の付け根の関節や神経に負担をかけやすくなる。

⑵合わない靴を履いている

合わない靴を履いている = 指に負担がかかりやすくなる

合わない靴は、靴の中で足が動きやすい状態になってしまい、それを防ぐために頑張って足の指を使ってしまいます。
サンダルで歩いているときに指を自然と使ってしまうのと同じです。

ただ、サンダルとは違うのは足の指などが窮屈に動させないようにされているという点です。

その為、前足部や指に負担がかかりやすくなってしまいます。

③まとめ

・足の疾患は、足の機能を損なうもののため
 その上にある下肢全体へ影響を及ぼしてしまう。
 →足の疾患を甘く見てはいけない。

・足の機能を高めることが重要。

足の疾患は、足の機能が落ちることで発症することが多いものです。
足の機能を落としてしまう原因は、”使いすぎ”による疲労であったり、”靴や歩き方”などの環境であったり様々です。

ただ、その原因を排除することが大事になるため、診察を受ける際にも原因は何かをご自身で考えていくことは
今後、大事にしていただきたいと考えています。

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